「ゴルフのアドバイス、人によって言うことが違って混乱する……」 「自分の感覚通りに振っているはずなのに、なぜかミスばかり……」
あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?
実は、ゴルフがうまくならないのは、あなたの才能がないからではありません。「言葉の曖昧(あいまい)さ」と「脳の勘違い」が原因なんです。
この記事では、私が4000時間の練習の中で実践している練習と本番(コース)のジレンマ解決術を解説します。
これを読めば、あふれる情報に振り回されず、シンプルにゴルフを楽しめるようになりますよ!
なぜ「ゴルフのアドバイス」は食い違うのか?
「手を使っちゃダメだ!」と言う人もいれば、「もっと手を使いなさい!」と言う人もいます。これ、どっちが正解なのでしょうか?
実は、どちらも正解であり、どちらも間違いかもしれません。
言葉の意味は人それぞれ違う
「手」と言われたとき、あなたはどこをイメージしますか?
- 手のひら?
- 手首?
- 腕全体?
- それとも、体幹?
人によってイメージする場所はバラバラです。教える人が「手首」のつもりで言っても、あなたが「腕全体」だと思って動かせば、動きはまったく別物になってしまいます。
「手打ち」の正体
よく「手打ちはダメ」と言われますが、クラブを持っているのは「手」ですよね。手が動かなければボールは打てません。 本当にダメなのは「クラブの動きを無視して手を動かすこと」であって、「手をうまく使うこと」は、実はとても大切なのです。
アドバイスを言葉通りに受け取りすぎると、かえって体が動かなくなってしまうことがあります。
「自分の感覚」は実は当てにならない?
「まっすぐ振っているつもりなのに、右に飛んでいく……」 こんな経験はありませんか?
実は、人間の脳は、自分の動きを正確には把握できていないことが多いのです。これを専門用語で「感覚(フィール)と現実(リアル)のズレ」と呼びます。
プロゴルファーも「錯覚」を利用している
世界のトッププロでさえ、自分の感覚と実際の動きは違います。 例えば、あるプロは「極端に左へ振る感覚」で打つことで、実際には「まっすぐ」なボールを打っています。
- 感覚(フィール): すごく左に振っている気がする(違和感がある)
- 現実(リアル): 映像で見ると、きれいなストレート軌道になっている
もし、このプロが「感覚通り」にまっすぐ振ろうとしたら、実際には右へ大きくミスしてしまうでしょう。 「違和感がある動き」こそが、実は「正解」ということが、ゴルフではよくあるのです。
上達のカギは「意識の向け方」を変えること
では、どうすればこの「ズレ」を直せるのでしょうか? 私の4000時間の練習でわかった一番効果的な方法は「意識を体の『外』に向けること」つまり今までの自分の動きを疑うことです。
「体の内側」を意識すると動きが固くなる
- 「ヒジを曲げないように……」
- 「手首を返して……」
- 「腰を45度回して……」
このように、自分の体のパーツ(内側)に注目しすぎると、脳が混乱して動きがギクシャクしてしまいます。ロボットのような動きになり、スムーズに振れません。
「体の外側」を意識するとスムーズになる
これからは、意識を道具やターゲット(外側)、自分が意識したことのない(出来ることより出来ないこと等)方へ向けてみましょう。
人間の脳は優秀です。「クラブやボールをあそこへ運びたい!」と強くイメージすれば、体は勝手に一番いい動きをしてくれるようにできているのです。
練習場とコースでは「頭の使い方」を変えよう
最後に、スコアアップのための大切なコツをお伝えします。それは、「練習」と「本番(コース)」をきっぱり分けることです。
練習場は「実験室」
練習場では、フォームを直したり、体の動きを確認したりしてもOKです。「ああでもない、こうでもない」と悩みながら、自分のスイングを作っていきましょう(これを鍛える時期と呼びます)。ここでは1回1回のミスを気にしないことです。ミスを気にしていたら実験になりませんよね。ミスはデータを取るための大切な手段と考えましょう。
コースは「発表会」
しかし、コースに出たらスイングのことは一切忘れてください。 コースには風もあれば、傾斜もあります。そんな中で「ヒジの角度」などを気にしている余裕はありません。
コースでやるべきことは一つだけ。 「今ある状況からあのターゲットにボールを運ぶ!」 これだけを信じて振るのです(これを信じる時期と呼びます)。
- 練習: 科学者のように、動きを分析する。
- 本番: 芸術家のように、弾道をイメージしてターゲットを狙う。
この切り替えができるようになると、あなたのゴルフ、練習は劇的に変わります。
まとめ:今日からできること
ゴルフが難しいのは、あなたのせいではありません。言葉の難しさと、脳の仕組みのせいです。「なぜその球が出るかというと、そういうスイングをしているから」で結果はとてもシンプルということを理解しましょう。
明日からの練習では、次のことを試してみてください。
- 「クラブヘッドをどう動かしたいか」「ボールをどこに運びたいか」に集中する。
- コースに出たら、今の自分のスイングを信じて、今ある状況とターゲットだけを見る。
「自分の感覚」よりも「クラブの動き」と「物理法則」を信じること。これが、壁を突破する一番の近道です!
