皆さんは、ルービックキューブをやったことがありますか?ゴルフとルービックキューブがなぜ関係あるのと疑問に持つ方もいると思います。これ、練習する際のストレスについてわかりやすく体験出来るんです。体験するためにはルービックキューブを解く必要がありますが、コツコツやればなんとか出来るようになるものです。
マグネット式と旧式のルービックキューブの違い
マグネット式は指の動きに吸い付くようにスムーズに回るキューブ、解ける人であればストレスもなく解くことに集中出来るはずです。
旧式のルービックキューブはマグネット式に比べ抵抗が強く、やや引っ掛かりやくなります。
初心者の方はまず解くことも難しいのでマグネット式で練習することをお勧めします。解けるようになった方はストレスというものの理解を深めるために旧式のルービックキューブでのトレーニングをお勧めします。
マグネット式のルービックキューブで解けるようになったあなたに、急に昔ながらの「固くて回しにくいキューブ」を使わされたらどうなるでしょうか?
- スムーズに回らないせいで、手順を忘れてしまう。
- 引っかかるたびにイライラして、途中で投げ出したくなる。
- 「だって、あっちの方が回しやすいし…使う必要ないかなぁ」
これが私の感想、体験です。なぜ、道具や環境が変わるだけで、急にできなくなり、「もうやめたい」という感情が湧いてくるのでしょうか?
これは、あなたの「脳がストレスから逃げたがっている」という、ごく自然な反応ということを理解しましょう。
ステップ1:ストレスのない環境が脳に与える恩恵
脳の状態:エネルギー満タンで「解く」に集中
マグネット式キューブが素晴らしいのは、あなたのパフォーマンスを邪魔する「雑音」をすべて消してくれるからです。
キューブがスムーズだと、あなたの指は余計な力を使わずに済みます。脳は、指先の微妙な調整や摩擦との戦いにエネルギーを割く必要がありません。
結果として、あなたの脳は「どうやって回そうか?」ではなく、「どうやって解こうか?」という一番大切な課題に、エネルギーを100%集中させられるのです。これが、ストレスなく解ける秘密です。
ステップ2:「回しにくい」キューブが脳にもたらす二重のストレス
環境が「回しにくいキューブ」に変わると、脳はすぐにパニック状態になります。
1. 脳の中の「努力センサー」が警告を出す
回しにくいキューブは、回すたびに指先に抵抗を感じさせます。引っかかりを直すための、わずかな「面倒くさい作業」が常に発生します。
あなたの脳の中には、この「面倒くさい」「しんどい」という努力を常に監視するセンサーがあります。物理的な抵抗が増えるたびに、このセンサーが「これは大変な作業だぞ!」と大きな警告信号を出し続けます。
結果、あなたは「解く」ことよりも、「キューブとの戦い」に脳のエネルギーを奪われてしまいます。
2. 「やる気スイッチ」がガッカリしてオフになる
スムーズなキューブなら、練習通りに速く解けるという「結果(報酬)」を期待できます。
しかし、回しにくいキューブでミスが増えたり、タイムが落ちたりすると、脳は「期待していた結果が得られなかった」と感じます。報酬が期待より少ない場合、脳のやる気スイッチを弱めてしまうのです。
💡 ポイント
「努力センサーの警告」と「やる気スイッチのオフ」。この二重のパンチによって、あなたの脳は「近くにある楽な道へ逃げよう!」という強い本能的な行動に駆り立てられます。結果私はすぐに嫌になりイライラする、解くことを放棄するという行動になりました。
⛳ 3. ストレスを「強さ」に変える裏ワザ
途中で投げ出したくなるのは自然なことですが、実はこの「回しにくいキューブ」こそが、あなたを本当に強くする最高の教材です。
このストレスが、あなたを「タフ」にする(ゴルフも同じ)
摩擦や引っかかりと戦う練習は、一見非効率に見えますが、あなたの脳と指先に「どんな状況でも対応できる柔軟な力」を教えてくれます。
ゴルフも同じです。
プレッシャー、ストレスのない練習をするだけでは、ラウンドでの環境の変化に対応できません。またそういう状況がラウンド中にかかっていることを理解しながら練習することも大切です。考えることで一時的に失敗は増えますが、あなたのスイングは「経験に基づいた本物のスキル」へと進化します。
一時的なストレスと引き換えに、あなたは環境に左右されない本物のスキルを手に入れているのです。
✅ 4. 脳のストレスを乗りこなす3つの簡単な習慣
このルービックキューブによる「回しにくい」ストレスを、逃げずに乗りこなすための簡単な習慣を身につけましょう。
- 「失敗」を「トレーニング」と呼び変える
イライラした時、「自分はダメだ」と責めるのではなく、「これは成長のためのタフなトレーニングだ」と、頭の中で呼び方を変えてみてください。困難を「成長のチャンス」として捉え直すだけで、ストレスは「学び」に変わります。ミスは挑戦している証に変わります。 - 休憩を管理して、脳を休ませる
回しにくいキューブを連続で解くと、脳はすぐに疲れます。集中力が切れてきたら、無理をせず休憩を挟むのが最も効果的です。タイマーを使って短い時間(例:15分間)だけ集中し、必ず休憩を取るようにしましょう。 - 一人で抱え込まず、誰かに話す
ストレスやフラストレーションは、一人で抱え込むとどんどん大きくなります。「回しにくいキューブのせいで、またタイムが落ちてイライラしたよ」と、解決策を求めずに、ただ気持ちを聞いてもらうだけでも、脳はスッキリします。
最後にマグネット式キューブや練習場は、あなたに結果を約束してくれます。しかし、回しにくいキューブやタフなコースは、あなたに最高の強さを与えてくれます。
ストレスから逃げたくなるのは、あなたの脳が正常に働いている証拠です。そのサインを理解し、一歩踏みとどまるだけで、あなたはキューブやゴルフだけでなく、日々の困難に対処できる真のタフネスを身につけることができるでしょう。
考えて、経験して、理解する。わからないことを少し理解するだけで、あなたの技術は向上しているのです。
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