インターネット時代、プロの知恵が消える!?ゴルフ上達の「本当に大切なこと」

はじめに:なぜ、すごいプロの技がみんなに伝わらないのか?

インターネット(YouTubeなど)でレッスン動画を見ると、ゴルフが上手な人の知識やスイングの考え方が、あっという間に手に入ります。本当に便利な時代になりました。

しかし、この「すぐに結果が手に入る」という感覚が、今、ゴルフを教えるプロたちを困らせる原因になっています。ゴルフを習う人(アマチュアゴルファー)は、すぐに「飛距離」や「スコア」という結果を求めすぎ、プロとのやり取りに疲れてしまうのです。その結果、プロは「人に教えるより、一人で技術を探求したり練習したりする方が集中できる」「他の分野で技術を自分が会得した方が得」と考え、誰にも教えない道を選んでいます。

このままでは、プロが長い間、失敗と経験から身につけてきた「目には見えない大切な知恵」(たとえば、その日の風やコースの状態を見て、一瞬で正しいクラブを選ぶ判断力など)が、次の世代に全く伝わらなくなり、日本のゴルフ文化の土台が崩れてしまうでしょう。

この記事では、「プロの知恵が消えてしまう危機」がなぜ起こっているのかを分かりやすく説明し、あなたにも今日からできる、具体的な解決方法をお伝えします。


目次

誰も気づかない本当の原因:「結果だけ」を見てしまう問題

プロが人に教えるのをやめて他の分野で頑張るのは、ただ「自分のことを考えたいから」だけではありません。一番の原因は、「上達するまでの過程(道のり)を理解してくれないアマチュアとの関わり」があまりにも非効率で、精神的にとても疲れるからです。

「教わってるのにどうして上手くならないの?」という一言がプロを困らせる

プロのすごい技術は、何度も失敗を繰り返し、長い時間をかけて努力した「目に見えない練習の積み重ね(上達するまでの道のり)」の上に成り立っています。

私の実体験として:

この5年間、毎日練習を行い、4000時間以上の時間を費やしました。それでも遠く及ばないプロの技術は、この4000時間という時間を経験しているからこそ、どれだけ大変な苦労をしているのかと心から尊敬できます。

ところが、多くの一般アマチュアは、結果だけを見て、「近いスコアは出るし(ツアーのセッティングを考えず)、数字だけを見て飛距離は同じくらい」と感じてしまいがちです。

アマチュアの視点プロの視点
結果(上手く打てたか)だけが大事。失敗を重ねながら、状況に応じて打ち方を変える過程(道のり)が大切。

この「過程を軽く見てしまう考え方」が、プロの専門的な知識や、一生懸命教えようとする気持ちを「役に立たないもの」として見下すことにつながり、プロにとても大きなストレスを与えます。このストレスから逃れるために、プロは「人との関わりを断ち、教えるのを諦める」という自己防衛を選んでいるのです。

途絶える知恵:本当に大事な「経験からくるコツ」が失われる

ゴルフで本当に大切な技術(風の読み方、芝の状態の見極め方、緊張している場面での心の整え方など)は、本や動画を見ただけでは身につきません。それは、実際にコースでの厳しい指導や練習を通してのみ伝えられる「経験からくるコツ」です。

プロがゴルフそのものと関係をたつと、この「経験からくるコツ」が誰にも伝わらなくなり、マニュアル通りではできない、ゴルフの本質的な技術力が社会から永遠に失われてしまいます。


【解決策】プロの知恵を未来につなげるための3つの心構え

この悪い流れを止めるためには、プロ側とゴルフを習う人(アマチュア)側の「考え方と価値観」を同時に変える必要があります。プロが持っている技術を伝えることは「ゴルフ文化を豊かにするための、大切な交流」だと捉え直しましょう。

心構え①:プロへ!「教え伝えること」をゴルフ人生の一部に

技術を次の世代に伝えることは、あなた自身のゴルフへの深い理解を深めることにつながります。過程を理解してくれないアマチュアへのアドバイスは、面倒なことではなく、ゴルフ技術を後世に残すための「必要な人との関わり」と割り切りましょう。

実践すること:

  • 自身のゴルフ活動の一部として「人を育てるための時間」を大切にする。
  • 「すべてを理解させようとしない」。グリップの握り方や体の使い方など、特に重要なポイントを絞って伝える。
  • 相手の小さな成功(ナイスショットや、ボールをクラブの真ん中で打てたこと)を粘り強く褒めることから始める。

心構え②:アマチュアゴルファーへ!「失敗や努力」を褒める文化を作る

結果(飛距離やスコア)だけを求めるのをやめ、プロの「試行錯誤(何度も試して考えること)の道のり」に尊敬の気持ちを持ちましょう。

実践すること:

  • ゴルフを上手くするのはあなた自身の練習(意思)です。まずは自分と向き合いましょう。
  • レッスンを受けた後、ミスを気にせず過程を大事にして練習しましょう。
  • プロにアドバイスをもらう時、「なぜ、この場面でウェッジではなく、ユーティリティ(UT)というクラブを選んだのですか?」と、プロが考えて決めた過程について質問してみる。
  • 結果ではなく、「その失敗から何を学んだか」という知恵(過程の価値)を評価する。

心構え③:ゴルフコミュニティとして:「話し合い」を大事にする

人とのコミュニケーションで起こる「ちょっとした意見のぶつかり合い」を避けようとせず、「意識的に話し合う機会」を、ゴルフ仲間との交流のルールとして大切にしましょう。

実践すること:

  • ゴルフの技術や心構えを深めるための「他の分野の人との交流や学びの時間」を大切にする(たとえば、メンタルトレーニングの考え方について話し合うなど)。
  • 経験者と未経験者が、特定のテーマ(バンカーショットの打ち方など)についてお互いの意見を言い合う「話し合いの時間」を、定期的に設定する。

まとめ:デジタル情報では真似できない「人から生まれる深い知恵」

インターネットで情報が入る時代になっても、便利なデジタル情報では補えない「相手の気持ちを分かってあげる力(共感力)」「新しいものを生み出す力」「経験からくるコツに基づいた正しい判断力」こそが、私たちがゴルフを通じて豊かに生きていく上で本当に大切になります。

成長を急ぎすぎて失われてしまった、プロへの尊敬の気持ちと、失敗の道のりから生まれる知恵を、もう一度ゴルフ文化の真ん中に置きましょう。私たちが本当に豊かなゴルフ生活を取り戻すカギは、便利な道具(最新の計測器や動画)やデジタル情報ではなく、人と人との関わり(意識的な話し合い)から育まれる、深い知恵の中にあるのです。

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